ふくもの隊が行く!日常で見つけた「ふく」なものや事をお届けします。

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ふくものニュース
Fukumono News

2015.4 布袋みかこのふくもの探訪記~相楽人形工房編

東京が桜の満開を告げるニュースでにぎわう3月末、私、布袋みかこは、山形県米沢市のとある場所に向かっておりました。 建ち並ぶ民家の庭先には、まだまだたくさんの雪が。北国の春はのんびり、ゆっくりです。


「遠くからでも目立つ看板が立っています。

さて、目的地が見えてきました。
こちらが山形県の誇るふくもの(ちなみに私は山形出身)、「相楽人形」を制作されている工房です 相良人形とは、250年近くの歴史を誇る土人形で、その素朴ながらも優雅な作風が特徴。全国に熱心なファンがいることでも知られています。もちろん、ふくもの隊の最新著作『日本のふくもの図鑑』でも、紹介されていますよ! 今回は、この『日本のふくもの図鑑』をお渡ししようと、工房を訪ねるにいたったのです。

工房といっても、制作者である相良さん一家が住んでいるお宅も兼ねているため、外観はあくまでも民家。ピンポーンとチャイムを鳴らすと、見るからにやさしそうなお母さんが迎えてくださいました。


早速『ふくもの図鑑』をお渡しし、出版の経緯などを簡単に説明。ふくもの隊副隊長のエビスゆうが相楽人形の大ファンで!と伝えると、とてもうれしそうなお母さん。お母さんは相楽人形7代目の制作者であり、全国にこの人形の名前をしらしめた名工、相楽隆さんの奥様なのです。残念ながら7代目はもう亡くなられ、現在は息子さんである隆馬さんが跡を継がれています。


玄関を入るとそこには、さまざまな相楽人形がズラリ。なかでも、最近特に人気だという「猫に蛸」が目をひきます。こちらの「猫に蛸」は、そのユーモラスなフォルムと表情(当然同じものは世界に2つとありません!)がなんとも魅力的。凧が多幸に通じる縁起物なのです。

7代目のお仏壇の前には、残された作品たちが大切に陳列されています。本当にどれもおおだやかで、ほがらかな表情ばかり! ため息まじりに「これは、ずっと受け継いでいなければなりませんね……。本当に素晴らしい表情ばかりです」と伝えると、お母さんは「んだのよ。いっくら頼まれてもあげられないんだわ。どーれもみんないい顔してるでしょ~」と、ニコニコ。本当に相楽人形と7代目がお好きなんだなぁと、こちらまで心がほっこりしてきます。7代目の作品のどれもが優しさに溢れているのは、いつも横にニコニコ笑うお母さんがいたからなのでしょうね。


「猫に蛸」が並ぶ姿は圧巻。まさにふくもの。

今は亡き7代目の残した作品たち。


この道20年という8代目の作品を見ながらも 「7代目に比べるとまだまだだけど、なかなか面白くていい顔つくるでしょ」と、優しき母の顔。愛情深いお母さんに育てられた8代目の作品は、7代目よりも若々しさと遊び心に溢れていました。


お話しながら、ふと疑問に思ったのは「猫に蛸」のルーツについて。勉強不足の私はてっきり7代目のオリジナルなのかと思ったのですが…「7代目も6代目も、自分でつくったのはないのよー。猫に蛸だって、ほれ、100年以上前からあんのよ」と、棚から取り出したのが写真の猫に蛸! 歴史の重みを感じます。


あまり長居しては…と、自宅用の「猫に蛸」などを数点選び、いざお暇しようとすると。「わざわざ東京から本を持ってきてくれたから」と、「饅頭食い」の人形を手渡してくれたお母さん。その裏にはしっかりと「七代 さがらたかし作」の字が……。おかーーーーさーーーーんーーー! と私は涙目。本当に貴重なものをありがとうございますっ。家宝にしますっ。相良人形というふくものがつないでくれた、素敵なご縁と時間に感謝です。ふくものの魅力ってこういうことなんでしょうね。束の間のお母さんとのふれあいに、たくさんの元気をいただき、新幹線に乗り込む布袋みかこなのでした。


100年以上前の「猫に蛸」!

左が7代目作「饅頭食い」。右が8代目作「鯛乗り猫に蛸」。どちらも家宝です。

 


2015.4 トメさんがラジオ出演します!

『日本のふくもの図鑑』『宿坊さんぽ』紹介でトメさんがラジオ出演します!

西日本の方、ぜひお聞きくださいね~♪

■4月8日(水)  KRY山口放送ラジオ
「ハッピー☆パラダイス」
■5月9日(土) RKB毎日放送ラジオ(福岡)
「マチケンマリコのハミングバーズ」  
■4月13日(月) エフエム山口
「Day Time Street」
■4月26日(日) LOVE FM(福岡)
「On Sundays」


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