photo by Shigeo Kikuchi
このメニューの凡例
いい店って、どんなものか考えてみた……。
そう、美味しい料理を提供してくれる店がいいに決まっているけど、でもね、料理がちょいと不出来でも、主人、女将さんの
人柄がよければ、これもいい店じゃないかな。また、流行の食材、料理手法を多少は取り入れるけど、そればかりに終始せず、
基本の料理がしっかりしている店もいいね。
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今週、小野員裕氏がご案内するのは東武練馬。東武東上線の沿線にあるこの地名を聞いて、具体的なイメージを浮かべられる方は少ないかもしれない。では、なぜこの場所を舞台に選んだのか ? 何を隠そう、この東武練馬こそ小野氏が育った街なのである。
メインメニューでご紹介する「大衆割烹春日」は、彼が青春時代にアルバイトとして働いていたという酔処。「付き合いがあるから紹介」という邪推は無用。小野氏の和食の知識とうまいもんを探る舌は、こちらで培われたというからその実力がお分かりいただけるだろう。お勧めメニューの「棟梁」も然り。店主の気合が込められた逸品の数々が出迎えてくれる名店である。
両店ともに雰囲気、肴、店主の人柄と、どれを取っても酒飲みにはたまらない。どこにでもあるチェーン系居酒屋に不満を覚えている方は、この地に1度足を運んでみてはいかがだろう。