2007.5月 File.02

●今週の鳥肌店

高田馬場「夢民」

●今週のおすすめ

高田馬場「とん太」 「おかしら」

●今週の裏メニュー

「やはり落ち着く学生のいない店」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


イラスト: 青木健

高田馬場は、早稲田大学、富士大学、各種専門学校と学生のひしめく街である。
入学シーズンともなれば、駅周辺には若僧、小娘があふれ出し、なによりも五月過ぎになると、各種サークル、クラブの歓迎コンパラッシュで、毎夜、学生たちが歩道を占拠。男女入り乱れ、道端に嘔吐する小僧、大股開きで泥酔する娘、または救急車で運ばれる輩、店の看板を破壊する者、通行人に喧嘩をふっかける若僧で狂喜する。

駅周辺には、そんな連中を収容する大型チェーン居酒屋が林立し、一般のサラリーマン、OL、中年はまず寄り付かない。
そんな、ないがしろにされている社会人が憩える飲み屋は、メイン通りからちょいと外れた横丁などに点在するのだ。“べんてん”の並びにある“鳥千”だったり、早稲田通りに面したパチンコ屋“日拓”並びの地下にある“かめ福”、早稲田通りを小滝橋方向へ登って“シチズンボール”のかなり手前にある“福茶庵”とか、その先の横丁を入った“へいじ”などなど、いずれも文句なしの味わいだ。
学生のいない店ってやっぱ落ち着くんだよね。