photo by Fumio Kita
このメニューの凡例
いい店って、どんなものか考えてみた……。
そう、美味しい料理を提供してくれる店がいいに決まっているけど、でもね、料理がちょいと不出来でも、主人、女将さんの
人柄がよければ、これもいい店じゃないかな。また、流行の食材、料理手法を多少は取り入れるけど、そればかりに終始せず、
基本の料理がしっかりしている店もいいね。
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「江戸っ子だってねぇ」
「神田の生まれよ」
こちらは浪曲『森の石松』に登場する有名なセリフだ。神田は江戸っ子の代名詞。現在も神田明神をはじめ、下町情緒を各所に残す街である。
江戸の昔から、ここらの住人たちは味にうるさく、何事にも「粋」であることを身上としてきた。平成の世となってもそれは変わらず、現代の江戸っ子の舌と胃袋とを満足させるべく、多種多様な飲食店が建ち並んでいる。
神田周辺は会社も多く、昼飯時のサラリーマンや OLたちを巡って、各店がしのぎを削るランチ激戦区でもある。今週、来週はそんな「ランチ天国・神田」を小野氏がナビゲート。前編となる今回は、料理はもちろん、店主自身も味わい深い2軒の店をご紹介しよう。