2007.6月 File.02

●今週の鳥肌店

神田「葡萄舎」

●今週のおすすめ

神田「升亀本店」

●今週の裏メニュー

取材拒否を続ける名店「○○○風カリーライス」を探せ!
photo by Mikako Honma  

涙モノの安さと美味しさに顔がほころぶ「いか天定食」

新橋に比肩する「オヤジの原宿」、神田は、昼夜に関係なくエネルギッシュだ。

「渋谷センター街」の小僧よろしく、危うい飲んだくれが徘徊するこの街には、胃袋を泣かせる多くの店が点在する。

その中でも西口ガード下の「升亀本店」は、すばらしい飲み屋である。だだっ広い店内へ1歩足を踏み入れると、まるで花見のような賑わいで、相席は当たり前。ランチ時、男の早食いはうなずけるが、なぜかここを訪れるOLの誰もがオヤジ同様、さっとメシをかき込むと足早に勘定を済ませて出て行くのだ。多分、午後の英気を養うためのエネルギー源として割り切った昼食にもってこいなのだろう。彼女たちは相当仕事の出来る人材だろうと推測される。

ランチは「安い、旨い、早い」の三拍子が揃った充実ぶりで、そのメニューは 20 数種類。一押しは「いか天定食」だ。すでに天つゆに浸されているスルメイカの天ぷらが5、6切れ、その上に長ネギの千切りがどっさりと散らしてある代物。見た目は大雑把な様相だけど、一口頬ばれば、その美味しさに顔がほころぶ。それも 500 円とは涙モノの価格設定なのに、味噌汁おかわり自由、小ライスを 20 円引きにするとは頭が下がる。

このボリュームで500円とは驚きの「いか天定食」。ランチタイム以外でも食べられるが、酒の席での注文は525円となる。 ランチメニューは全24種類、サイドメニュー5種類と充実の品揃えを誇る。どれもが財布にやさしい価格設定。近隣のサラリーマン、OLの憩いの場として愛されている。

: DATA :
【升亀本店】
住所:東京都千代田区鍛冶町2-14-2
JR神田駅西口より徒歩1分
東京メトロ銀座線神田駅1番出口より徒歩5分
電話:03-3254-1639
URL:http://www.masukame.jp/
flame1/flame1.htm
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営業時間:
月〜金 11:00〜23:00
土 11:00〜22:00
定休日:日・祝
席数:1F/80席 2F/40席
★シチュエーションPOINT
「庶民派パワーランチで現状打破!」