2007.8月 File.02

●今週の鳥肌店

新宿
「上海小吃」

●今週のおすすめ

新宿
[ゴールドラッシュ]
[永坂更科]

●今週の裏メニュー

「酒に酔い、店に酔い、歌に酔う」

photo by Mikako Honma  

直火炙り焼きのハンバーグはジューシーにして旨味充実

「すみません、ココなに屋さんですか?」
「あっ、ハンバーグ屋さんですよ」

昼時ある行列を発見し、並んでいる客に声をかけて知った店である。この日は無性にハンバーグが食べたくて、どこかいい店はないものかと、新宿を徘徊していたのだ。チーズ好きな僕は、ご覧の「ダブルチーズハンバーグ」をいただいて、この店が一発で気に入ってしまった。

「ゴールドラッシュ」は、メニューのバリエーションが豊富で面白い。ここは熱々の鉄板に2個のハンバーグが基本スタイル。そこに色々な食材を組み合わせることで、客の心を掴んでいるのだ。お勧めは「焼きトマト&ラッシュハンバーグ」、これは片側のハンバーグにフレッシュトマトとチェダーチーズがデコレートされたもので、もう1品は「ハーフ&ハーフ」、これは片側のハンバーグにチーズが乗っかった代物だ。

また 150 、 200 、 300 グラムと好みの量がチョイスできるし、ランチ、ディナーともご飯かパンを選択し、なんとソフトドリンクが1杯無料とはありがたい。和風ハンバーグ以外はすべてデミグラスソースで、これが嫌味な甘さがなく、マイルドな塩加減。直火で炙り焼きされたハンバーグはジューシーにして旨味充実、肉をしっかりいただいている満足感がある。

毎週金曜には「1ポンドサービスデー」として、 450 グラムの「ゴールドラッシュハンバーグ」 1550 円が、 1050 円にプライスダウン。1度食べている客を目撃したが、その大きさは半端じゃない。僕は 200 グラムで充分。ハンバーグ好きはぜひお試しあれ。

 

チーズのコクと肉の旨味のバランスが絶妙な「ダブルチーズハンバーグ」(写真は 150 グラム・ランチタイム¥ 930 )。目玉焼きやソーセージも追加でトッピング(各¥ 100 )できる。ライス大盛りは 80 円増し。 オールドアメリカンスタイルの店内内装は、すべてスタッフの手によるもの。料理だけでなく、店の雰囲気も「商品」として愛する心意気が伝わってくる。

: DATA :
【ゴールドラッシュ 新宿店】
住所:東京都新宿区新宿3-35-6 アウンビル2F
JR新宿駅東南口より徒歩1分
東京メトロ各線新宿駅より徒歩6分
電話:03-3351-5658
URL:http://www.gold-rush.jp/
営業時間:11:30〜15:00
17:00〜22:00
定休日:なし
席数24席
★シチュエーションPOINT
「肉の旨味はパワー回復の特効薬」

 



行列必至、人気立ち食い蕎麦屋の看板メニュー

新宿駅西口、地下1階にある「メトロ食堂街」には、多くの飲食店が立ち並ぶ。その一角に「永坂更科」という人気の蕎麦屋がある。実はこの店、テーブル席の食堂と立ち食いスタイルの2軒が、併設されて営業している風変わりな蕎麦屋なのだ。

僕は立ち食いしか利用したことがないが、一押しは、「肉天そば」「肉天もりそば」である。何十回利用したか覚えてないが、この「肉天」で冷温のそば、うどんと4種類を、立ち寄るたびにローテーションしていて、それ以外のメニューは実のところ食べたことがない。

客層はほぼサラリーマンで、その大半が「肉天」を食べている。このメニュー、立ち食いにしては 650 円とちょいと値は張るが、クセになってしまうのだ。

時間帯によって揚げ立ての場合もあるけど、滅多に遭遇できない。固めでちょいと厚めな衣に具はやや厚切りのバラ肉と、小口切の長ネギ、これが潔いのだ。そのまま噛みしめてもいいけど、ツユに浸して衣と具が崩れたところで、麺と一緒にいただくのも乙だ。本来淡白なそばやうどんを、肉の脂身(植物系の揚げ油はさほど主張しない)がほんのりいい具合に汚してくれて、長ネギが再び和を呼び戻す? この表現が合っているかどうか、判断は任せるが、1度試してもらいたい。昼時は行列必至なので、時間をずらしたほうがいいだろう。

暑いこの時期にピッタリな「肉天もりそば」(¥ 650 )。薬味の長ネギはテーブルにあるポットから自由にいただける。 「肉天そば」(¥ 650 )は1番人気のメニュー。大盛りは 200 円増し。

: DATA :
【永坂更科 地下鉄店】
住所:東京都新宿区西新宿1-1-2 地下鉄ビルB1(メトロ食堂街内)
JR新宿駅西口より徒歩3分
電話:03-3344-0497
URL:www.nagasakasarasina.co.jp/
営業時間:10:30〜22:30
定休日:なし
席数20席
★シチュエーションPOINT
「時間はなくてもうまいもん!」