2007.8月 File.04

●今週の鳥肌店

蒲田
「鳥万」

●今週のおすすめ

新宿
[ニーハオ]

●今週の裏メニュー

「濃密濃厚! “彼女”たちとのバイト体験」

photo by Mikako Honma  

羽根付き餃子の「元祖」を味わう

羽根付き餃子の元祖「ニーハオ」をご存知だろうか。僕はこの店を訪れると、焼き餃子、ゆで餃子を各3人前ずつ、ついついいただいてしまうのだ。カリカリと香ばしい焼き目、モチモチとした皮、噛みしめれば旨味の肉汁がほとばしり、口の中を火傷覚悟でパクついてしまう、とにかくめっぽう旨いのだ。それも焼き餃子が1人前 300 円とはありがたい。

ご主人は中国旅順出身で、両親が経営していた食堂を幼いころから手伝っていたそうだ。故に手先に覚えがあり、日本に帰国後、友人に振舞っていた水餃子が評判で、仲間から専門店をやるように勧められた。また、当時通っていた 日本語学校の先生から「日本人には焼き餃子がいい」とアドバイスを受け、他店を食べ歩きながら研究を重ね、現在の味を完成させたという。ご覧の餃子の羽根は、見た目を美しくさせるため主人が考案したものだが、今ではこのデコレーションを真似た専門店を巷で数多く見受けるようになった。

その美味しさの秘密は丁寧に自家製される皮、餡作りにある。その1番の特徴は具で、豚バラ肉を自ら挽き、そこに鶏ガラスープをたっぷりと練りこみ一晩置くことにある。この作業をすることにより、ほとばしる旨味の肉汁が演出されるというわけだ。僕もこの調理法でよく餃子を作るけど、 「ニーハオ」のような域にはどうしても達しない、何かが足りないのだ。

本店の2階で餃子が製造されているのだが、通販、持ち帰りを含めて、なんと日に1万個を売り上げるという人気振りである。

創業から 20余年、開店3年目頃から行列し始め、現在、蒲田一の人気店になった。その他、飲茶、一品料理など、どれをいただいても文句なし。ぜひその美味しさを堪能してもらいたい。

「焼餃子」は6個で 300 円(写真は 12 個)。羽根は見た目の美くしさだけでなく、パリパリとした楽しい食感も与えてくれる。

本店から徒歩1分ほどの別館店内。席数の多いこちらでも、夜は行列ができるとか。昼の来店がお勧め。

: DATA :
【ニーハオ】
住所:東京都大田区蒲田4-24-14
JR蒲田駅東口より徒歩8分
京急蒲田駅より徒歩2分
電話:03-3735-6799
URL:http://www.nihao.co.jp/
営業時間:11:30〜14:00
17:00〜23:00
定休日:なし
席数25席
★シチュエーションPOINT
「お手軽料金で本物を味わう」