2007.7月 File.03

●今週の鳥肌店

上野・御徒町・湯島「昇龍」

●今週のおすすめ

上野・御徒町・湯島「デリー」 「池の端藪蕎麦」

●今週の裏メニュー

「飲み屋がつなぐ人の縁」

photo by Tetsuji Honbou

平日でも400人前を売り上げる人気店

仕事柄、東南アジアの食材を求めて、この界隈へよく買い物に訪れる。観光スポットでもあるので、数多くの食堂やレストランはあるが、正直どの店もあまりピンとこない。ここ「昇龍」は、学生の頃から通っている店で、
「今日は餃子が食べたいな」
と思ったら必ず訪れるのだが、人気店ゆえ、土日となると行列が絶えなく、困ってしまう、まあ仕方がない。

店内カウンター 14 席、客層は近隣の労働者、アメ横の買い物客が主流である。お勧めはなんと言っても「餃子定食」だ。お新香、スープつきで600円はリーズナブル。巨大な餃子が4個、香ばしいパリ、モチっとした皮を噛みしめると、肉と野菜のバランスが絶妙な具の味わいに、胃袋が活性するのだ。また、生小ビールが 350 円と手ごろで、餃子単品との組み合わせもいいだろう。ちなみにここの餃子、なんと平日に 400 人前弱、土日で平均 750 人前を売り上げる凄まじさだとか。

厨房のコックさん、フロアーのお姉さんも人柄がよくて心和む店である。その他、「タンメン」や「焼きそば」も文句なしの味わいなのでお勧め。焼き、生のお土産餃子も用意されているので、ぜひどうぞ。

1個の重さは約 80 グラムと、迫力の大きさを誇る「餃子定食」( \600 )。これからの季節、熱々の餃子に冷えたビールもたまらない。夏バテなんて吹っ飛ぶぞ! 20 年以上もフロアを切り盛りする永島さん。豪快な人柄ときっぷのいい話しぶりに惹かれ、身内のように慕う客も多い。
店頭にはお土産餃子の販売スペースが。「焼き餃子」「生餃子」ともに4個入り 450 円。 10 パック、 20 パック単位で買っていく客も珍しくないとか。焼き餃子は、面倒でもフライパンで蒸すようにして温めなおすことをお勧めする。 店内はカウンターのみ。平日でも客の流れが途切れることはなく、その人気と実力のほどがうかがえる。

: DATA :
【昇龍】
住所: 東京都台東区上野6-10-14
JR上野駅広小路口より徒歩3分
東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅より徒歩5分
電話:03-3832-0847
営業時間:
平日 11:30〜21:00
日・祝11:30〜19:30
定休日:
席数:14席
★シチュエーションPOINT
「夏のスタミナ補給に!」