恵比寿駅西口から駒沢通りを旧山手通り方面へ、「ウェンディーズ」と「ケンタッキー」の間の横丁を、 50メートルほど進むと、左手に「 Restaurant&Bar Palette 」が現れる。昼時、スリランカカレーが楽しめる店として、近隣に勤める女性客で賑わっている。

ランチは２種類。お勧めは「スリランカスペシャルランチ」 1300円だ。この中身がすごい。

まず皿にはライス、「ココナッツロティ」（厚みのあるナン）、クレープ風情の「ゴーダンバロティ」、コロッケに似た「カツレツ」、スリランカ風サモサの「ぺティス」とサラダの６種類。さらに別皿で、自家製ピクルス、日替わりのベジタブルカレー、そしてチキンカレーと盛りだくさん。お腹いっぱいになるぞ。チキンカレーの辛さはマイルドと、辛口の２種類をチョイスできる。

このチキンカレーは、仄かな酸味と甘み、ほどよい辛さが心地よく、またソースの中にホール（丸のまま）スパイスがバッチリ効いていて、食べ進むうちに体が活性してくるのだ。特にカルダモンとクローブの量が多く、香辛料に馴れていない人は、知らないで噛み砕くと、舌がやや痺れ、インパクトのある香りが鼻腔を駆け抜ける。

また夜は、お酒を飲みながら、和食と融合させた料理も楽しめる。人気メニューは「豚肉の紅茶煮サニーレタス巻」、「ゴーダンバロティのパリパリサラダ」など。カレーで〆る客も多いそうだ。

ボリューム満点の「スリランカスペシャルランチ」（ 1300 円）。使用するスパイスにはスリランカで独自ブレンドされたものも。店主南山氏が完成させた本場の味をぜひご賞味あれ	落ち着いた印象の店内はバリアフリー。「誰もが気軽に利用できる店」というコンセプトが貫かれている。

一般のラーメン専門店でも味噌ラーメンを提供しているが、グっとくる店にあまり出会った事がない。美味しく仕上げようと独自に工夫しているところもあるが、味噌スープが妙に甘かったり、余計なことをし過ぎて、全体のバランスが崩れている店を多く見受ける。

「らーめん山田」の「みそらーめん」はとにかくお勧めである。スープは豚ガラ、鶏ガラから旨味を抽出した翌日に、香味野菜、様々な魚介類を会わせ、２日かけて仕上げる丁寧な仕事ぶり。

味噌に相性のいい、中太のやや硬質な縮れ麺、余計な味つけがされていないメンマ、バランスを崩さないモヤシの適度な量などすばらしい。

スープ、麺をすすれば、深い旨味とコクが口いっぱいに広がり、味噌の風味が鼻腔をくすぐる。また、ここの焼豚は煮豚ではなく、調味液に漬け込まれ、ローストされた脂身の少ないモモ肉、正真正銘の焼豚だ。これが香ばしく、ほどよい歯ごたえが心地よいのだ。

前述の通りこの焼豚は、手間隙がかかり、量が限られているので追加でトッピングはできない。でもどうしても、という輩は、大盛り（プラス 150円）を注文すれば、やや小さめにはなるが、焼豚が７枚つくので、そのストレスも軽減できる。

もともと定食屋であったため、メニューに「カレーライス」や「カツカレー」があるのはその名残。実はこれも美味しいのだ。

こちらは普通盛りの「みそらーめん」（￥ 700 ）。３枚の焼豚が楽しめる。一般的なラーメン店よりもボリュームがあるのも嬉しい。	カウンター 9 席、４人がけテーブルが１卓の店内。平日ならば 12 時前の来店がお勧め。人気店ゆえ並ぶことは覚悟していこう。